新しく社会人となって、職場でどう振舞えばよいのか、また外見にどのように気を使えば良いのか、と学生時代との違いに戸惑う女性は少なくないでしょう。就職面接のためにはある程度マニュアルに沿って行動すればよかったものの、通勤が日常になるにつれて、どこまで許されるのかを自分で探り出さなければなりません。もちろん選んだ職種によっては、社内規定などで服装や外見に関しても、細かく決められている場合もあるでしょう。しかし一般的には、周囲の女性社員を参考にする他ありません。
女性の髪型は、良くも悪くも印象を決めてしまいます。ショートカットで活動的な雰囲気も若々しくて良いでしょうが、ロングヘアであれば髪の纏め方次第で印象が大きく変わってしまいます。学生時代に出会う相手はせいぜい学生仲間か先生か、という限られた範囲に絞られますが、社会人になれば誰に出会うか分かりません。同じ職場とはいえ、上は経営者から下は同期入社の同僚に至るまで、また取引先や様々な関係先の人と、どこでどのような形で出会うか分からないのです。そのため自分では抑えたつもりでも、「冒険」してしまうと大いに目立ちます。良い印象を残すことが出来ればよいのですが、大抵は逆効果に終わってしまうため、まずは流行を意識し過ぎないことです。社員の平均年齢が30代といった若い会社であればまた違うのかもしれませんが、経営者が50代や60代であれば、大抵は「落ち着いた雰囲気」が好まれます。茶髪も一般企業であれば許容範囲かもしれませんが、看護師など固い職業では、未だにあまり良い顔をされないようです。
そこでロングヘアの場合に印象を良くする髪の纏め方といえば、ポニーテールが王道です。前髪を作って、あるいはおでこを見せてすっきりと纏めれば、安定感が生まれ、誰の目にも好ましく映ります。多少パーマが掛かっていても、ポニーテールにしていれば目立ちません。あまりにもありきたりで物足りないのであれば、リボンやゴムやコームで多少の変化をつけてみるとよいでしょう。ただしあまり華美にならないものを選ぶことが大切です。また一つに纏めるのではなく、ハーフアップで耳を出すと、話をしていても相手に表情がはっきりと見えるので、好印象を与えることが出来るでしょう。顔の輪郭が髪で隠れてしまうと、相手からは表情が見えづらくなります。まして相手が上司として指導をしている場合などであれば、俯き加減になっている顔が長い髪で隠れてしまい、話を聞いていないのではないかと、相手が不安やいら立ちを覚える場合もあるので、要注意です。